陸王最終回ネタバレ!原作の結末は?見逃し配信の無料動画もチェック!

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こんにちはマサパンです♪
(。・ω・)ノ゙ コンチャ♪
またぎっくり腰が再発してしまい
ました^_^;
どうやらもう癖になっているらしく
荷物も持っていないのに
痛くなるんです、、、、。
一回やると本当に大変なので
皆さんも充分気をつけてくださいね!

 

さてそんな私が今回注目するのは
10月からスタートのドラマ陸王
について♪前回はキャストやあらすじ
について見ていきましたので
今回は気になる最終回ネタバレに
ついて見ていこうと思います♪
今回のドラマは原作があるとのこと
ですが原作の結末はどうなって
いるんでしょうか?
早速見ていくとしましょう♪

【ドラマ基本情報】

ドラマタイトル:陸王
放送予定:2017年10月~
放送曜日:毎週日曜日
放送曜日:21:00~
製作著作:TBS
原作:池井戸潤「陸王」(集英社 刊)
脚本:八津弘幸
プロデューサー:伊與田英徳・飯田和孝
演出:福澤克雄etc

今回のドラマは「半沢直樹」
「下町ロケット」の著者でもある
池井戸潤さんの陸王が原作となって
いるドラマになっています♪
この秋大ヒットする事間違い無しの
ドラマですね♪原作が気になる方は
是非チェックして見て下さい♪( ´▽`)

【キャスト・相関図】

宮沢紘一役:役所広司

創業から100年以上続く
老舗足袋業者「こはぜ屋」の四代目社長。
足袋の需要の先細りから脱却するため
新規事業を考えている。

宮沢大地役:山崎賢人

宮沢家の長男。
就職活動に苦戦し、仕方なく
こはぜ屋を手伝っている。

宮沢美枝子役:
家族思いの紘一の妻。

宮沢茜役:
宮沢家の長女。

村野尊彦役:
「こはぜ屋」の競合の
アトランティス日本支社の
シューフィッター。
この道30年のベテラン。

飯山晴之役:
立ちいかなくなった会社を
たたんだ元社長。
「こはぜ屋」がほれ込む素材
「シルクレイ」の特許を持っている。

茂木裕人役:
ダイワ食品陸上競技部の長距離選手。
大学時代は箱根駅伝のエースランナー
だったが、怪我をして走法に悩んでいる。

【公式ツイッター】

 

【あらすじネタバレ】

それでは前回の復習がてら
あらすじについて軽く
見ていきましょう♪

役所が演じる宮沢紘一は、埼玉県行田市にある老舗足袋業者の四代目社長として日々奮闘していたが、年々先細る足袋の需要から、資金繰りに悩む月日を過ごしていた。そんな折、銀行担当者とのやり取りを通じて、新規事業への参入を考え始める。それは、会社を今より大きくしたいという気持ちより、新規事業がなくては、この先会社の存続自体が危ぶまれるという危機感から始まったものだった。そしてその事業とは、足袋製造でこれまで培った技術が活かせる、「裸足感覚」を追求したランニングシューズの開発だ。
しかし従業員20名余りの地方零細企業にとって、それは苦難の道のりだった。新製品を開発するにはあまりに乏しい資金、人材、開発力―。更には世界的に有名なスポーツブランドとの競争。何度も挫けそうになる宮沢だが、その度に家族が、従業員が、取引先が、銀行の担当者が、そして知り合いを通じた新たな人脈が彼を救う。
果たしてランニングシューズの開発は成功するのか。そしてその先に、「こはぜ屋」の未来はあるのか!?たった一つの商品を愚直につくり続けてきた製造業者が、仲間との強い結びつきをバネに今、一世一代の大勝負に打って出る!!

公式HPより引用

 

【陸王最終回ネタバレ!原作の結末?】

それでは気になる最終回ネタバレに
ついて見ていきましょう♪
今回は池井戸潤さんの陸王が原作となって
いますので原作の結末を見ていきたいと
思います( ゚▽゚)/

 

<8章>
この日も飯山と大地は「シルクレイ」の
硬さをコントロールしようと
試行錯誤を繰り返していたが
量産には程遠い状態だった。

とうとう大地も我慢の限界を迎え
「ホントにできるんですか」と
飯山に疑いの眼差しを向ける。

その言葉をきっかけに口論に発展し
「もういいよ。帰れ」と
言われてしまった大地。

大地も
「勝手にやればいいじゃないですか」
と工場をあとにする。

大地が帰宅すると、いつものように
宮沢が「サンプル出来たか?」と
尋ねてきた。

 

「ダメだね」と大地。
先ほどの一見についても伝えると
さすがの宮沢の表情にも
不安そうな色が浮かび、後で夜食でも
差し入れがてら様子を見にいくということに。

 

午後11時過ぎ、宮沢が出掛けると母から
「お父さんひとりに行かせるつもり?
あなたの仕事でしょう」と言われて
しまった大地は舌打ちをしながらも
重い腰を上げるのだった。

大地としてはこんな時間だからさすがに
帰宅しているだろうと思って工場を覗くと、
こには懸命に機械に向かう飯山の姿が。

その姿を目に焼き付けた大地は先ほどの
一件を謝罪。飯山は「おお」と短い返事。
。様子を見ていた宮沢は「頼むぞ」と
大地に言い残し、静かにその場から
立ち去ることに。

 

そこから数日後。飯山は
「オレはもしかすると間違っていた
のかもしれない」とぼそりと呟いた。

 

 

もしかしたら「煮繭(しゃけん)の温度」が
重要なのかもしれないと飯山。
とりあえずやってみたところ見事成功!

出来上がったサンプルを見て
「いいんじゃないっすか」と言って
飯山を見ると、彼はただ黙って
頷いただけでしたが、その目には
思いがけず涙が浮かんでいた。

それを見た大地の胸にも熱いものが
こみ上げ、ぎゅっと奥歯を噛み締めた
ような表情の飯山と固い握手を交わし
大地の目からもとめどなく涙が
溢れてくるのだった。

 

<9章>

冬が過ぎ、ようやく春を迎えた頃。
こはぜ屋を訪れていた村野を交え
新しいソールの開発会議が行われた。

まず村野が持ち込んだソールの
サンプルは、初心者用の
「エントリーモデル」や様々な
タイプの「レースモデル」のもの。

『陸王』がターゲットとするのは
「エントリーモデル」。
すでに村野自らが設計図を書いており
ここからニュー『陸王』の試作がスタート。

村野は何やらもう1種類の設計図を
持ち込んでおり、飯山がそれについて
尋ねると、他のものよりもまずは
これを最優先にしたもらいたいと村野。

一体それは何なのかという安田の
問いに村野は「それは、茂木裕人モデルだ」。

 

当の茂木は部員全員を集めた
ミューティングに参加していた。
そこで監督の城戸が部員に伝えたのは
来る日本選手権に向けた部内
トライアルを行うというもの。

 

前日に行われた
「プラチナマイルズ」というレースで
茂木がライバル視している毛塚が
世界陸上にあと5秒と迫る好記録を
叩き出した一方で、ダイワ食品の面々は
惨憺たる結果だったこともあり、どうやら
城戸の怒りに火が付いたようだ。

 

そして、城戸は茂木をじろりと睨み
「お前も走れ。いいな」と告げる。
部内トライアルとはいえ、故障して以来
茂木が初めてレースを走ることになる。

 

4月の初めころ。ソールのサンプルが
ようやく完成を迎えた。
村野が手に取ると「悪くない」と好感触。
早速アッパーと張り合わせ、
30足のニュー『陸王』が誕生した。

 

翌日、ダイワ食品のグラウンドを訪れた
宮沢と村野。監督の城戸に了解を取り
茂木に近づく。

 

「お疲れ」と村野が声を掛け、
早速ニュー『陸王』を手渡した。
履いてみた茂木は
「すごいな、これ。ムチャクチャ
軽いじゃないですか」

 

そうしてグラウンドに戻っていく
茂木の姿を見つめていた宮沢は
彼の足に収まっている『陸王』の姿に
感慨深いものを感じるのだった。

 

迎えた日本選手権のトライアル当日。
アトランティスの村野の後任である
佐山淳司は、新作シューズ『RⅡ』
の感触を確かめるには絶好の機会だと
小原と共にダイワ食品を訪れてた。

 

するとそこへこはぜ屋の宮沢と村野が
現れる。両者の間で一瞬緊張が走ったが
小原も佐山もまともに相手にする
感じでもない様子。

トライアルが始まり、序盤は茂木も
苦しんでいるようだったが終盤に入り
怒涛のスパートをかけると、小原の表情が
見る見るうちに仏頂面へと変わっていく。

 

サポートを打ち切った茂木がここまでの
走りを見せるとは思いもしなかったからだ。

 

しかし茂木が急失速してしまう。
足をひきずるようにコースアウト。
顔色を変えた村野が走り出したので
宮沢もそれに続いた。

 

どうやら攣ってしまったようだ。
悔しそうに地面を叩いていた茂木。

トップでゴールしたのはアトランティスの
サポート選手である立原だったが
茂木のサポート、取り返してこい」と小原。
小原の指示にただ黙って頷いた佐山。

 

<10章>

ダイワ食品でのトライアルを終えた後
宮沢は妻との会話からあるひらめきを
得ていた。それは、コペルニクス的
転回ともいえる真逆の発想で、これまで
得たランニングシューズの知識や技術を
本業の足袋に活かすことが出来るのでは
ないかというもの。

宮沢は月に一度開かれるこはぜ屋の
「経営会議」でこのひらめきを
みなに伝えることに。

新製品を開発したい」と切り出した宮沢。
経理担当の富島が早速険しい顔を向けてきた。

この前新規事業を始めたばかりだと
言いかけた所で宮沢は制し
新しい地下足袋だ」。

 

宮沢がひらめいたアイデアとは
これまで生ゴムを使用していた
地下足袋のソールにシルクレイを
用いるというものだった。

しばらく沈黙がその場を支配したが、
あけみが「あたし、いいと思います」
と切り出したのをきっかけに
みなが口々に賛成の言葉を発した。

 

こうして、こはぜ屋の新たな
挑戦が幕を開けた。

 

一方、味の素スタジアムで開催された
日本選手権の会場で、先輩の平瀬と共に
同僚たちの走りを見守っていた茂木。

 

レースはアジア工業の毛塚と優勝候補
として名高いベテランの山崎の熾烈な
デットヒートが繰り広げられ、
盛り上がりは最高潮に達してた。

 

結果的に経験豊富な山崎が
最後の最後で毛塚を抜き去り優勝。
スタンドで見つめていた茂木は
あまりのハイレベルな争いに半ば
呆然としてグラウンドを見つめるばかり。

 

茂木は、改めてこの戦いの場に
戻ってくることを平瀬に宣言し
長期離脱の原因となった
「京浜国際マラソン」での復活を
心に誓った。

 

こはぜ屋では新製品の「足軽大将」の
サンプルが完成し、製造したのは300足。
従来の地下足袋よりも価格設定を
高めにしたのにも関わらず、いきなり
土日の2日間で300足完売と
最高のすべり出しを見せた。

 

シルクレイを使用した「足軽大将」は、
従来の製品の半分にも満たない重量であり
しかも生ゴムに比べて蒸れにくく
柔軟性も高いことから、圧倒的に
安全面でも高評価を得ていた。

 

この好スタートを受けた宮沢は
ここが勝負時と踏み、製造計画を変更。
一気に5000足の製造にかかることに。

 

その頃村野は茂木から『陸王』についての
細かい感想や印象を聞き取ってた。

茂木としてはソールよりもアッパーの方が
気になるということで、もう少ししっかり
とした素材で保温性が良く、なおかつ
通気性が良いものであればということ。

 

その要望に思わず呻いてしまった村野。
理想を口にするのは簡単でも、それを
実現させることには大きな困難が伴う。

 

こはぜ屋に戻った村野は、早速宮沢
にアッパー素材について相談を持ち
掛けることに。アトランティスの
出入り業者である関東レーヨンを
紹介してくれるということだったので
宮沢はダメ元でそこを当たって
見ることにした。

 

3日後。関東レーヨンの担当者である大野
という男と面会した宮沢。こはぜ屋が
シューズメーカーでなく足袋製造業者で
あることが分かり、端からバカにした
ような態度で迎えられた。

 

宮沢の説明も話半分で聞いているようで
うちは大口のロットでしか取引できないと
にべもなく断られることに。

 

その後、「足軽大将」の増産に向けて
新たに資金が必要になった宮沢は
埼玉中央銀行の大橋に相談するも
そっけない対応しかしてくれず
こんな時に坂本がいればなと
思わざるを得ないのだった。

 

<11章>

その日、大地が開発室を出たのは
午後の11時過ぎ。増産によって
働きづめで、飯山も一足先に工場を
あとにしていた。

 

その帰り道になんと飯山が2人の男に
ボコボコに殴られているではないか!

慌てて「飯山さん!」と大声を
出しながら駆け寄る大地。
その鋭い一声で2人の男は去っていった。

 

大地は急いで救急車を呼んだ。
午前1時過ぎ。病院に駆け付けた
宮沢と飯山の妻・素子らは
医師からの説明を受けることに。

 

医師によると全身打撲と骨折箇所も
多いことから、3週間の入院が必要だ
ということ。

 

襲った2人組はどうやらかつて飯山が
借金をしていた金融屋で、以前から
付け狙われていたよう。

 

こはぜ屋にとっての問題は、飯山が
入院している3週間の間の製造を
どうするかということだった。
困り果てる一同が沈黙する中
「おれがやるよ」と大地。
そうして責任者は大地がやることに。

 

翌日、大地が一人忙しく働く中
埼玉中央銀行の大橋の訪問を受けた宮沢。
運転資金の件が稟議を通ったということで
宮沢もホッと胸をなでおろす。

 

一通り融資の件の話を終えた後、突然
大橋はサンプルを提示してきた。

それは、優しくしなやかで見た目よりも
大幅に軽いメッシュ生地の素材で
それを手に取り興味深く見つめていた宮沢。

なんでも編み物のベンチャー企業で
ある「タチバナラッセル」という
メーカーのもので、大橋が前にいた
支店で取引があった会社なんだとか。

村野にもその素材を見せると
宮沢さん、この素材、いけるかも
しれない
」と好感触を得た。

翌週、村野と大橋と共に
戸田市郊外にあるタチバナラッセルを
訪れた宮沢。最初に工場を見学させて
もらい、社長の橘健介から一通り説明を受ける。

様々なサンプルを前に宮沢と村野
は熱心にそれを見入り、肝心の発注単位
についての質問することに。

すると橘は、
「どのくらいの量でも構いませんよ。
こはぜ屋さんが必要なだけ対応させて
頂きますので」との言葉をもらった。

ベンチャー企業であるタチバナラッセルも
こはぜ屋同様に大手メーカーからは
相手にされず、ランニングシューズ
作りにも興味があったということで
両者の思惑が完全に一致した形となった。

 

早速『陸王』のサンプルを見せて
茂木からの要望を伝えると
それならばと新たなサンプルを
いくつか持ってきた橘。

これはランニングシューズの
アッパー素材に使われているものと
同種のもので、興味のあるものが
あればストックがあるので試作に
使ってみて下さいと親切に
提案してくた。

それから数日後。開発室で飯山抜きで
一人作業に勤しむ大地だったが、機械の
不具合に苦しんでいました。

一人ではどうにも改善することが出来ず
飯山にはメールで連絡すると、
なんとこれまで絶対に見せては
くれなかったシルクレイの設計図を
(素子が)持ってきてくれたのだ。

飯山の人生そのものが詰まった
設計図を託してくれたという思いに
応えようと、必死で原因を探る大地。

そして、設計図をもとに少しずつ
分解していくと、ある部品が微妙に
変形してしまっていることに
気付いたところで、何か物音が
した。

すると「オレだよ」とニヤついた
笑いを浮かべながら声を掛けて
来たのは、なんと飯山だった!

 

大地が心配そうに「どうしたんですか?」
と尋ねると、「自主退院してきた」と
飯山。どうやら勝手に抜け出して
きたようだ。

戸惑う大地を尻目に現況を
教えろと迫る飯山。
「いいから説明しろ」と一喝すると
大地はこれまでのあらましを
説明し始めた、、、、。

 

説明が終わると、「よくやった」と
滅多に褒めることなどない飯山から
最大級の賛辞を引き出した大地。

その後、保管庫に移動して
使えそうな部品を物色していると
突然飯山が苦痛に顔をゆがめた。

再び救急車を呼び、搬送されていく
飯山。大地は彼を心配する一方で
その責任感の強さに感銘を
受けていたのでした。

<12章>

9月半ば、東京体育大学陸上競技
記録会1万メートル競技。茂木の
復帰戦であり、『陸王』の公式戦
デビューとなるこの日、宮沢と
村野は彼の走りを固唾をのんで
見守っていた。

タチバナラッセルのアッパー素材を
使用した改良モデルを履いき
順調なスタートを切った茂木。

グラウンドに来ている他メーカーの
関係者らは、茂木の履いている
謎のシューズに興味津々のよう。

 

一瞬ペースダウンしたかに
見えた茂木でしたが、ラスト一周で
怒涛のスパートをかけ、タイムは
27分47秒
。最高の復帰戦となった。

その日の夜、居酒屋で軽い祝勝会を
行った開発チームのメンバー。
その席で村野が、そろそろ量産を
視野に入れてもいい時期かも
しれないと切り出す。

 

まずは得意先の大徳百貨店から
攻めようという話になったことで
数日後に宮沢がいざ売り込みへと
向かうことに。

 

和装売場の担当者である矢口から
バイヤーの中岡伸也を紹介してもらい
早速『陸王』についての
プレゼンを始めた宮沢。

たっぷり20分ほどかけて『陸王』の
持つ素晴らしい機能性についてを力説し
「いかがでしょうか」と宮沢が
遠慮がちに尋ねると…。

小難しい表情で眉間にしわ
寄せた中岡は「正直なところ、
これが売れるとはちょっと
思えないんですよね」と告げた。

 

シューズの機能性については
十分理解出来たし、素晴らしいとは
思うが、『陸王』にはブランド力が
無きに等しいという.

 

一方、芝浦自動車の練習グラウンドを
訪れていたアトランティスの佐山。
そこには日本を代表するマラソンランナー
である彦田知治の姿もあった。
今回佐山がこの場所を訪れたのは
アトランティスのウェアサポート契約。

 

サポートに関しては基本的に
選手個人の判断に任されており
芝浦自動車の何人かもすでに
アトランティスと契約を結んでたが
佐山の狙いは“個人”ではなく
“部”単位のもの。

当の彦田もアトランティスと
シューズ契約を結んでいたはずだが…。
佐山がふとした拍子に彼の足元を見ると
彼が履いていたのはアトランティスの
『RⅡ』ではなく、どこかで見たこと
あるようだが思い出せない謎の
メーカーのシューズだった。

どういうことですかと
詰め寄る佐山。それはサポート
契約違反だと告げると、練習で
どこのものを履こうと違反じゃないと
聞いていますが、彦田は反論。

 

何か『RⅡ』に不満でもあるのか
と尋ねると、あれはあれで
それなりに良いけど、これに
比べるとどうしても霞ん
じゃうんですよねと彦田。

改めてそのシューズを
睨みつけるように見た佐山の脳裏に
ある光景が浮かんできた。この間の
記録会で茂木が履いていたあの足
袋屋のシューズだと思い出したのだ。

そんなシューズは吹けば飛ぶような
零細企業のものだからと説得を
試みようとする佐山でしたが
彦田は「でも、村野さんが
アドバイザーだから
」と言いう。

村野に対しただならぬ感情を
抱いていた佐山は苛つきながら
「村野がなんなんです」と詰め寄る。

 

完全に防戦一方になった佐山は
走り去っていく彦田の背中を
見つめながら「村野の野郎…」と
怒りをたぎらせ、あれこれとa
策を巡らせるのだった。

 

それからしばらくして、ダイワ食品の
茂木のもとを訪れた佐山。
営業用の作り笑いを浮かべている
佐山を見て「どうも」と背を
向けて立ち去ろうとすると…。

 

「もう一度、アトランティスの
シューズ、履いてみないか」と佐山が制止する。
これまでの経緯を謝罪した後
茂木の履いている『陸王』を
指さした佐山は「その会社では、
君を支え続けることは無理だぞ」
と言って、ある茶封筒を茂木に手渡した。

 

中に入っているのはこはぜ屋の
信用情報で、いくらの売り上げが
ありどの程度の利益を上げているかが
記されている。

こはぜ屋のようにいつシューズ業界から
撤退してもおかしくないような企業に
君のサポートが務まるのだろうかと
佐山は疑問を投げかける。

君のようなトップアスリートには
ミスマッチなんだと茂木を諭す佐山。
それだけ言い終えると、
アトランティスの『RⅡ』を黙って
茂木に手渡し、佐山はグラウンドを
去っていった。

 

その夜、茂木は特に見るつもりも
なかったこはぜ屋の信用情報を
何の気なしに見てしまう。

こはぜ屋が小さな会社であることは
理解していたものの、自分の想像を
はるかに下回る財務内容に驚きを
隠せない茂木。

佐山の話をそのまま真に
受けたわけではないものの
こはぜ屋の屋台骨が決して盤石で
はないことは良く理解出来た。

 

後日、ダイワ食品の練習グラウンドを
訪れてた村野を「今夜、時間空いて
いませんか」と誘った茂木。

 

待ち合わせたファミレスに現れた茂木は
何やら手に茶封筒を持っている。
唐突に「なんで、こはぜ屋さんの
アドバイザー、やってるんですか」と
尋ねた茂木。

 

その問いに対し
「いいコンセプトがあって
真剣にシューズを作ろうとしている。
いいことだ」と村野。

すると茂木は
「でも、これはビジネスですよね」と
手にしていた茶封筒から書類を取り出した。

 

茂木はその茶封筒に
アトランティスのロゴマークが
あることをすでに見つけており
佐山が何か吹き込んだに
違いないと確信していた。

 

 

村野は、これは確かにビジネスであり
こはぜ屋がアトランティスとは比べもの
にならない規模であることは
重々承知していると述べた。

しかし、シューズを作る姿勢や熱意は
アトランティスよりこはぜ屋の方がはるかに
上回っており、そのシューズには
人々の魂が込められているんだと力説した。

 

うつむき加減で黙って話を聞いている茂木。
最後に村野はこう伝えることに。
「もし、君がアトランティスの
『RⅡ』を履いてみたいと思ったら、
何の遠慮もいらない、ぜひ試してみてくれ」

 

要は自分が良いと思ったシューズを
履けばいいだけのことだと心中を
洗いざらい話した村野でしたが、この話を
茂木がどう捉えたのか分からぬまま
2人は別れた。

 

数日後、ダイワ食品の練習グラウンドを
訪れた宮沢は、茂木がアトランティスの
『RⅡ』を履いているのを目撃。村野から
「もしかしたら…」とは言われていたものの
やはり受けたショックを受けた。

 

一方の佐山は、その姿を見て
「どうだい、いいだろ、それ」と茂木に
馴れ馴れしく声を掛けてきた。

 

それに対して「悪くないかな」と
曖昧な返事をするにとどめた茂木
今度のニューイヤー駅伝くらいこれを
履いてくれよとしつこく食い下がる
佐山を適当にあしらい、再び練習に戻る。

 

佐山としてはすでに再契約間違いなし
だと小原にも報告しており、少なくとも
練習で使用している状況からして
問題あるまいと胸をなでおろし、
「ざまあみろ、村野」とつぶやくのだった。

 

その後、ダイワ食品でニューイヤー
駅伝の登録選手候補が発表されたのは
12月の半ば。

茂木は全7区の駅伝の内、12.5キロと
比較的短い距離である6区に指名された。
そして、驚きだったのはアンカー(7区)
に先輩の平瀬が指名されたこと。

平瀬はすでに引退を決めており
これがラストランということで
監督の城戸の粋な計らいだった。

 

出場が決まったという情報を受けた
宮沢は、村野のと共に茂木を食事に
誘い出した。

 

早速宮沢は、こはぜ屋一同が
それぞれ手書きで記した応援
メッセージ(色紙)を手渡す。

「区間賞期待してます。正岡あけみ」
「激走でライバルを抜き去れ!飯山晴之」
「私たちがついてるよ。悔いのないレースにしてください。西井冨久子」
「茂木さんから、絶対にあきらめない勇気、もらいました。宮沢大地」

さらに宮沢は、縫製課が特別に
編んだ茂木裕人バージョンの『陸王』
を手渡し、それら作り手たちの熱い想いを
ダイレクトに受け止めた茂木は
「ありがとう、ございます」と心から
お礼を言った。

 

宮沢は、これを必ずしも履く必要は
ないんですと続ける。『RⅡ』を履こうが
何を履こうが君を応援する気持ちは
変わらないと力説され、思わず茂木は
込み上げてくるものをこらえながら…。

「皆さんの期待に背かないよう
絶対に悔いのないレースをしてきます。
応援よろしくお願いします!」

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<13章>

アトランティスの佐山は、レース当日に
ある情報を入手していた。それは、
毛塚と茂木が同じ6区を走るということ。
そもそも出る予定のなかった毛塚でしたが
おそらくジアア工業の曲者監督・清崎が
茂木の出場を知って、ぶつけて来た
のだろうと予測された。

 

そのことを小原に伝えると、『RⅡ』を
履く者同士の対決になったことで最高の
気分になっているようだったが…。
佐山は茂木が本当に履いてくれるのか
一抹の不安を抱くのだった。

 

応援に来ていたこはぜ屋一同もその
情報について話し合っていた所で
小原と佐山が話に割り込んでくる。

 

散々こはぜ屋と村野に対し
勝ち誇ったような顔をして嫌味を
述べ立ててくる。するとそこへ、選手を
乗せたバスが到着し、茂木が降りてくると…。

その足元には『RⅡ』が…。
予想していたとはいえ
愕然とするこはぜ屋一同。

しかし、ふいに座りこんだ茂木が
『RⅡ』を脱ぎ、リュックから
取り出したのは…なんと『陸王』!

歓喜に包まれるこはぜ屋一同とは
対照的に、小原はそれまでの顔つきを
一変させ、佐山を叱り飛ばしてた。

 

その後、佐山は茂木に近づいていき
「ウチの『RⅡ』履くっていったよな、君」
と詰め寄る。

 

それに対し、約束もしていないし
自分に合ったシューズを履くと
いったはずだと冷静に返す茂木。

 

そんな話聞いてないぞ!」と佐山が
声を荒げた瞬間、「それまでだ」と
村野が割って入る。

 

「レースだぞ。シューフィッターが
選手の邪魔をするのか」と思い一撃を
放った村野。佐山はそれに対しぐうの
音も出ずに去っていった。

 

その後、あけみが持ってきていた
勇気をありがとう!走れ、
茂木裕人選手!
」という手書きの
横断幕を広げ、茂木の応援に
集中することに。

レースが始まり、茂木にたすきが
渡ったのは、トップとは2分差の8位。

厳しい展開ではあったものの
茂木を包んでいたのは、この大舞台に
戻ってこれたことのへの喜びと
もう一度走れることへの感謝だった。

横断幕を掲げ全力で応援する
あけみの声や、ただ黙って頷く宮沢の姿。
そして「ゴー!茂木!」と叫んだ声が
はっきりと茂木の耳に届き、鮮やかな
濃紺の『陸王』が、今コースを駆けだす。

 

車で次の地点まで移動していた
こはぜ屋一同らは、テレビ中継の
抜いた!また抜きました、茂木裕人!
という実況に興奮していた。

カメラがやや離れた位置からの
映像に切り替わった瞬間、
「映った」と大地。「ウチの『陸王』
が走ってるよ、社長!

あれ、あたしたちが作ったんだよ
と涙を流しながら喜ぶあけみの姿を
見た宮沢は、「ああ、そうだな、
そうだよ」と何度も頷いた。

 

そしてついに前を走っていた
アジア工業の毛塚をとらえた茂木。
しかし、毛塚はさらにピッチを上げ
抜けそうで抜けない、胃が痛くなり
そうな神経戦が始まろうとしていた。

 

そこから3キロほどの道程を
毛塚にぴったりと付いたまま
走り続けた茂木だったが、前半の
ハイペースがたたったのか少々
ペースが落ちてきているよう。

 

すると、残りが半分といった
地点で茂木が勝負を仕掛ける。
一気にスピードを上げ、追い
すがる毛塚をじりじりと
引き離していった。

 

そしてついに3位の選手まで捕まえ
2位でアンカーの平瀬へとたすきを
繋ぐことに成功した茂木。

 

これはマラソンランナーとしての茂木の
復活への第一歩であり、動揺にこはぜ屋に
とってもシューズメーカーとしての
キャリアをようやく踏み出した
記念すべき一日となった。

 

一方茂木の様子を見ていた小原は
「佐山。このままやらせておく
つもりじゃないだろうな」と
溢れんばかりの怒りをぶつけていた。

 

目障りだ。潰せ」と言い放ち
去っていった小原を見送りながら
「言われなくても、わかってんだよ」
と吐き捨てるようにつぶやいた佐山。

 

レースではこれがラストランとなる
平瀬が渾身の走りを見せている所だった。
こはぜ屋一同も茂木同様に彼を
応援している所で、思わぬ顔と
出会うことに。

 

それは、タチバナラッセルの社長の
橘だった。橘へお礼の言葉を述べ
「もうウチは橘さん一筋ですから」と
宮沢が言った瞬間、橘の表情が
微妙に歪んだように見えたのだが
そのことはすぐに頭の片隅へと
消えていった。

 

平瀬がゴールし、茂木も含めた
部員全員が涙を流し、彼を取り囲む。
最後にコースに向かって
「ありがとうございます!」と深々と
腰を折り、彼がしばらく顔を上げる
ことはなかった。

 

その光景を見ていた橘に
「いいレースじゃないですか」と
声を掛けたのは、ニヤついた笑いを
浮かべる一人の男。

その男がアトランティスの
佐山だと気付いた時、レースに
興奮していた胸の高鳴りは
急速にしぼみ、今日この場にき
た理由を痛いほど思い知らされた橘。

 

橘が佐山と会ったのは昨年末のこと。
「あの件、検討して頂けましたか、社長」
といってきた佐山に対し、橘はきちんと
検討してまた連絡するといって
逃げるようにその場をあとに
するのだった。

 

<14章>

タチバナラッセルを訪れていた
アトランティスの佐山と調達課の中畑。
「先日、お願いした件ですが
いかがでしょうか、社長」と
決断を迫っていた。

 

それに対し橘は、ありがたい話では
あるが正直決めかねていると
重苦しい表情で答える。

 

アトランティスの来意はタチバナラッセルの
素材を、現在開発中の新製品に
使わせてほしいというものだったが
それにはある条件があったのだ。

 

その条件とは…アトランティスとの
専属契約
つまり、競合他社への
供給はしてはならない
というもの。

まだ小さなメーカーでしかない
タチバナラッセルにとっては非常に
魅力的ではあるものの、こはぜ屋を
裏切ってしまうことになってしまい
社長の橘は悩み苦しんでした。

 

橘が「いま弊社では他の
シューズメーカーさんにも
製品を供給していまして」と事情を
説明すると
「もしかして、こはぜ屋さんの
ことをおっしゃっているんですか、
社長」とどこで聞きつけたのか
佐山が言いだした。

 

あのような零細企業と付き合っても
メリットはないと説得し始め
アトランティスの目標は
ニューイヤー駅伝のようなものではなく
オリンピックの金メダルなのだと力説。

 

そうなれば「上場」だって見えてくる
という佐山の言葉を聞いた瞬間、
一瞬反論を仕掛けた橘は思わず
言葉を飲みこんでしまった。

 

1月上旬。「ちょっと折り入って
お話したいことがありまして」と
宮沢のもとを訪れた埼玉中央銀行の大橋。

 

話というのはどうやらタチバナ
ラッセルに関することのようで
何でも昨日相談があると
支店へやって来たのだとか。

 

言い難そうに回りくどい話をしながら
大橋はこういった。
「もしかすると、タチバナラッセル
さんからの供給が止まるかも知れません」

 

「なに」と、社長室の椅子に座っていた
宮沢は思わず腰を上げた。
大橋から事情を聞き
アトランティスが関わっている
ことに怒りを露にする宮沢。

 

その後、何度も橘に連絡を
つけようとするも、なかなか
うまくいかず。ようやく3日後に
面会の約束を取り付けました。

 

橘と相対した宮沢。お互いに
どこかぎこちない様子で、当たり
障りない話をした後、急に改まった
態度に変わった橘が
「こはぜ屋さんとの取引
3月までにしていただけませんか」
と切り出す。

 

「アトランティスから、ウチを
切れといわれているからですか」
と敢えて宮沢が告げると
思わず目を逸らした橘。

 

タチバナラッセルからの
供給が止まれば、ウチの製造は
成り立たなくなってしまうと伝える宮沢。

 

橘もはっきりと苦悩をにじませながら
「おっしゃりたいことはわかります」
と声を絞り出す。

 

しかし橘としても創業4年がたっても
業績が悪いままの会社にとって
これ以上のチャンスはないと苦しい胸の
内を明かた。

 

その後どんなに宮沢が説得しても
橘の答えは変わらなかった。

 

最後に「いくら背に腹は代えられない
といっても、商売をやるものにとっては
許しがたい」といって、3月以降二度と
取引はしないと宮沢にしては珍しく
厳しい言葉を投げかけ、別れた2人。

 

社に戻った宮沢は、タチバナラッセル
との取引打ち切りが決まり、緊急で
開発チーム会議を招集。

 

とにかく代わりのメーカーを
探すしかないということで、
宮沢はネットで探した編み物
会社のリストを作成していた。

 

宮沢自らが営業に回るということだったが
社長一人でやるのは時間も掛かるし
あまり得策ではないと安田は反対する。

 

すると突然「オレも、やろうか」と
大地からの思いがけない声が
上がった。最初は皆一様に驚いたが
シルクレイの技術的なことも理解している
大地ならということで、彼に一任することに。

 

<15章>

早速営業活動を始めた大地だったが
こはぜ屋のような異業種のメーカーの
話など、六に聞いてももらえず
取り付く島もない様子で応対されるだけだった。

 

そして、こはぜ屋ではさらなる
大問題が持ち上がることに。
なんとシルクレイの唯一の製造機が
故障してしまったのだ。

 

飯山と営業から戻った大地による
懸命の復旧作業にもかかわらず
心臓部がダメになった機械が元通り
になることはなかった。

 

この設備を一から作り直すとしたら
どのくらいの費用が必要になると
宮沢が尋ねると、最低でも1億
掛かると飯山。

しかも仮に1億準備できたとしても
機械が完成するのに3ヶ月。
「足軽大将」のストックも持って
1ヶ月分といった所だったので
宮沢は思わず頭を抱えてしまった。

 

その後、富島に相談するも当然1億など
というお金が捻出できるわけもなく
もうここらでシルクレイ関連の
事業は諦めるべきだと諭される。

 

これだけの時間と金を費やしたのにか?
と問うと、「それだけのカネで済んだ。
そう思うことはできませんか」と富島。
その言葉に思わず宮沢も
押し黙ってしまった。

 

翌日、埼玉中央銀行行田支店を尋ねた宮沢。
大橋と支店長に事情を説明し、何とか
設備投資費用として1億円を融資
できないかと頼むことに。

しかし、当然家長が首を縦に
振ることはなかった。

一方その頃、大地は大手メーカーで
あるメトロ電業の面接を受けに来ていた。
現在のこはぜ屋での業務内容を伝え
『陸王』のサンプルを見せながら力説する大地。

担当の内山はそんな大地の熱心な様子を
興味深く見入り、「いい体験をしたね」
と温かい言葉を掛けてくれた。

さらに「君は今まで就職には
恵まれなかったかもしれないが
おかげでそういう稀有な体験が
できたんだろうね。そんな君と
巡り合えたのは、何かの縁でしょう」と
これまで何社も落ち続けて来た大地に
とって、前向きな発言を受けたことは
なかった。

 

後日、茂木を食事へ誘った村野。
「『陸王』、供給できなくなるかもしれない」
と話を切り出す。

村野は、現在こはぜ屋が陥っている状況を説明した。

激しく動揺する茂木だった。

 

<16章>

坂本は宮沢を呼び出して会社を売らないかと
言い出した。
坂本は会社を売るイコール全てを手放して
しまうという訳ではない
と続ける。

 

明日改めて秘密保持契約を結んだうえで
きちんと説明させてくださいという坂本の
要請を受諾した宮沢。

翌日。秘密保持契約を取り交わしたのち
坂本は一通のパンフレットを宮沢へと
差し出した。

そこには「フェリックス」と書いてある。
フェリックスブランドなら『陸王』は
もっと売れると社長の御園は考えている
のだとか。

気乗りしないながらも会って話すことに
同意した宮沢。

 

通された個室にはすでに坂本ともうひとり
男が待っており
「はじめまして。御園と申します」と礼儀
正しく腰を折った。

宮沢は、この買収にどんなメリットが
あるのかと尋ねた。

「単刀直入に申し上げると、一番興味が
あるのは御社の技術力です」と御園。
その「技術力」という言葉が指すのは
「シルクレイ」だ。

 

その後も御園の話を聞いていると、最初は
断るつもりで来たはずだったものの
今ではその意思がぐらつき始めているの
を感じていた宮沢だった。

 

<17章>

ある日の夕方、宮沢は飯山を食事に
誘うことに。行先がいつもの居酒屋ではなく
たまに接待で使う和食屋であること
が分かった飯山は、何かを察し途端に
口数が少なくなった。

 

「何か、いいたいことがあったんじゃないか」
と早速切り出した飯山。

「契約を打ち切るつもりなら、
遠慮なく言ってくれ。オレも今のままで
いいとは思っていない」と、シルクレイ製造に
はもはや携わっていない現状から
すでに察していたよう。

宮沢は買収の話を始めた。

すかさず宮沢の言葉を遮った飯山。

そんな簡単に、この百年ののれんを売るのか。
その程度の会社か。その程度の経営者か

宮沢「しかし…」。
「他にやりようがあるだろうが」と飯山。

宮沢「そういう、ことか…」
と、今まで全く気付かなかった新たな
選択肢が目の前に開けてきたのだった。

 

 

御園との二度目の面会を取り付けた宮沢は
坂本の会社がある日本橋へと向かっていた。

そこで宮沢はある条件を提示することに。
それは、フェリックスによる買収ではなく
あくまで業務提携をするというもの。

これでも十分当初の目的が達成されるのでは
ないかと持ち掛けるが、その点は十分に
考えた上で買収の方が効率的だと判断した
と御園は言う。

宮沢が守るべき「のれん」の重要性を説くも
「どうやら、お互いに経営に対する考え方が
随分違うようですね」とため息混じりにつぶやいた御園。

そうして御園との交渉は決裂した。

社に戻るとスマホが振動していることに
気付いた。

「御園ですが」との声に息を呑む宮沢。
先程の件、私にアイデアがあります。
検討していただきたい

、再び御園と面会し提示された条件は
「設備投資資金としてまず3億円を融資し、
期間は5年。3年間はフェリックスからの
発注保証あり。その3年が過ぎ、返済が
出来なければそのままフェリックスの
傘下に入る」というもの。

 

宮沢はこの提案を受け入れようと
思っていると飯山と富島に告げた。
そして、その日の終業後、
こはぜ屋一同を説得することに。

 

はじめははみな反対だったが
縫製課のリーダーのあけみが
最近どんどん仕事が減って来ているのを
如実に感じていると話し始めると、みなの
様子に変化が表れ始めた。

お金貸してくれる人がいるんだから、
やってやろうじゃないの。借りたお金は
返せばいいじゃないですか。みんなで
頑張って、働いて返そうよ。どう、みんな?

 

その言葉に皆が拍手で応える。
さらに立ち上がったあけみは
こはぜ屋百年ののれん、全力で
守ろうじゃないの。負けるもんか!
と続け、歓声が上がった。

 

その光景を見ていた宮沢はこはぜ屋ののれんを
絶対に守るのだと
心に誓ったのだった。

 

<最終章>

京浜国際マラソン当日。
午前7時半。スタート地点となる品川駅の
特設会場にはこはぜ屋一同が集まっていた。

茂木はそれまで履いていたシューズを
脱ぎ捨て、このレースのために選んだ
陸王を取り出した。

会場に来ていた佐山は茂木が履いているのが
『RⅡ』ではないことに気づく。

小原は「どういうことだ!」と鋭く問うと
「す、すみません」と佐山。

茂木が控室を出た所で捕まえ
「おい、茂木君。なんだよ、それ」と
詰問すると、「もう十分なんですよ」と
うんざりしたように答える茂木。

 

ピンチで困り果て、必死で這い上がろうと
もがき苦しんでいる。もし、それを理由に
オレがシューズを履かなかったら、それ
はオレが苦しいときに背を向けた連中と
自分が同じことをすることになる

 

そこへ監督の城戸が現れ
「これ以上、選手の邪魔をするなら、
つまみ出すぞ」と一喝。佐山は逃げるように
去っていった。

 

こはぜ屋一同の想いが詰まった『陸王』を履いて
駆け出す茂木裕人。魂のこもった走りは
日本人トップという最高の結果を出したのだった。

 

 

ある日、大地が社長室を訪ねて来たのは
宮沢が出社して間もなくのこと。

神妙な顔をしている大地
「オレ、メトロ電業の話、断ろうと思うんだ」

オレ、こはぜ屋で続けて働きたいんだよ

 

 

素直に嬉しかった宮沢だったが

いや。お前はメトロ電業へいけ

 

世界を見て来い、大地。そして、
その大きさをオレたちに教えてくれ。
そのときまで待ってるから

 

大地「わかった」と小さく呟いた。

いままで、お世話になりました」。

 

宮沢「よく、がんばってくれた。ありがとうな

【感想】

やっぱり池井戸潤さんの作品は最高ですね♪
いろんな困難が襲ってきますが最後には
スカッと大逆転!読んでいるこっちが
興奮してきます♪下町ロケットも
よかったですが陸王もなかなかの名作ですね!
私も父親と働いているので
宮沢と大地を自分ら親子に重ねて見てました。
普段はぶつかることも多いのですが
大きな契約を取ってきた時の親父
の喜ぶ姿が本当にうれしくて
照れ臭かったことを覚えています。
もちろんその後は大喧嘩でしたがw
でも私も親父に
「よく頑張ってくれた、ありがとうな」
といつか言わせてやります!w
なんかまた頑張ろうと思わせてくれる物語
でした(^^♪

 

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